TOHO STYLE
TOHO会通信
- ミュージシャン
小池龍也
2008年/音響技術科卒ミュージシャン
QUESTION 01
まずは自己紹介をお願いできますか?
SelfishJeanというバンドをやっています。小池龍也です。
バンドはいつくらいから?
東放学園を卒業した2008年からです。最初は別のバンドをやってたんですが2年で解散してしまって。SelfishJeanはその後、2011年から自分のソロプロジェクトとして活動をスタートしました。2014年に今のドラムとベースが加入して現在の形になっています。
現在はどんな活動状況を?
以前は下北沢を中心に月1~2本のライブをやるような感じだったんですが、最近はいろんなところで月4~5本のライブをやってます。場所は都内が中心ですが大阪や名古屋にも毎月行けるように頑張っています。あとは作詞家としても少しずつですが仕事をいただいてます。CDとかは特にいつ出すって決めていなくて、メンバーと話し合って出すタイミングを決めて、レコーディングしてって感じですね。
QUESTION 02
SelfishJeanを始めたきっかけは?
東放学園を卒業するときにバンドをやりたいって思って始めちゃいました(笑)
もともと音楽活動はやってたんですか?
ギターは中学の頃からやってましたが、バンドは高校の文化祭でコピーバンドをやったくらいで、いわゆるオリジナル曲を作っての本格的なバンド活動はしたことが無いです。
そうなんですか!それなのにどうして突然始めようと?
在学当時、レコーディング実習の授業に東放学園にあったプレイヤーの学科の生徒がミュージシャンとして来てくれて、終わった後にそのバンドの人たちが自分たちのフライヤー(チラシ)を配りながら「俺たちこれで食っていくんで!」みたいなことを言ったのに衝撃を受けました。曲を作って自分で歌ってライブするなんて選ばれた人しかできないことだと思っていたので同じ歳の学生がそんなこと言うなんて。それから卒業のタイミングで俺もできるかもしれないと思って、就職活動もせずバンドのメンバー探しをしました。そして最初のバンドのメンバーと出会ってバンド活動を始めました。あの授業が無かったら今の自分は無いですね。
QUESTION 03
東放学園に入った理由は?
自分は高専卒なんですけど、卒業するときに選ばなければ就職はできたんですが、自分は何がしたいんだろうと考えたときに“音楽が好き”ってことに気づいて。でもさっきお話ししたとおり、音楽を作ったりするのは選ばれた人しかできないと思っていたので、じゃあそういう人たちと関われる仕事って何かなって考えたときに、CDを見て「これってどうやってできてるんだろう?」「録音は知ってるけどプロってすごいのかな?」と思って専門学校に行きたいって親に言いました。
反対されたんじゃない?
親からは大学に行けない、就職できないから専門学校に逃げてるんじゃないかって言われました。なので、大学受験をして合格通知を見せて、それでも専門学校に行きたいって言いました。だから東放学園の入学が遅くなっちゃって、名前が「小池」なのに出席番号が後ろの方になっちゃいました(笑)。
入学してどうでした?
入学して学校生活楽しくて、使えるものは使おうと思って、スタジオ借りて録音やって、楽しい時間を過ごしました。東放学園音響専門学校って音楽好きな人しか入ってこないじゃないですか。ある程度ふるいにかけられた人しかいないので、仲良くなるのが当たりまえ。付き合っていくうちに合う合わないはありますけど、音楽好きって共通点があるので、めちゃめちゃ仲良くなりましたね。今でも東放学園の同期とわいわいやってますもん。
入学して良かったと
そうですね。実は今日こうやってお話しするってなったんで、本当は学園に文句のひとつでも言ってやろうと思ってたんですけど、考えても何にも出てこなくて(笑)。
本当に楽しかったことしか思いつかなかったです。
本当に楽しかったことしか思いつかなかったです。
QUESTION 04
在学中の思い出ってありますか?
実習の授業や海外研修なんかはもちろん覚えてます。あとライブを見に行けば単位もらえる授業あったじゃないですか。いろんなアーティストのライブを見られて今の自分の音楽活動の参考になってます。今思えばすごく役に立ってます。
特別講座!
そう特別講座。
あんなおいしい授業ないじゃないですか!ライブ見れるし単位貰えるし(笑)
渋谷校舎の掲示板をしょっちゅう見てました。
あんなおいしい授業ないじゃないですか!ライブ見れるし単位貰えるし(笑)
渋谷校舎の掲示板をしょっちゅう見てました。
役に立って良かったです
でも本当にこういう世界でやりたいと思ったら専門学校を選択するだけでだいぶ近道になるじゃないですか。すげーなと思います。卒業してから実感しますね。あと先輩や後輩も含めて東放学園の卒業生が業界にたくさんいるので驚くことが多いです。
業界に入ると卒業生の多さを実感しますよね。
それと今回のお話しをいただいたときに、親に話したら母親から名言があって、「人生無駄なこと無いね」って。高専行ったのに就職しない、レコーディングエンジニアの専門学校に行ったのにエンジニアにならない。バンドって!!(笑)
親にしてみたら何やってんだって感じだよね(笑)
でもそのおかげで卒業して何年も経ってるのにこうして会って、話ができてるってすごいことだなって思うんです。俺がバンドやってなかったら今日のこれって無いわけじゃないですか。人の縁ってすごいなって思ってます。
QUESTION 05
今後の目標は?
ロックバンドは日本武道館目指すじゃないですか。でも僕はちがって、両国国技館で中央にステージ作って全方向にお客さんがいるライブをやりたいです!知ってる仲間やお世話になった人を全員呼んで集大成的にやりたい。でもまず近いところでは12/5に下北沢GARDENでワンマンライブをやるので、それを成功させてステップアップしていきたいですね。
QUESTION 06
最後に見て下さっている卒業生にメッセージなどありますか?
さっきも言ったんですけど、現場に卒業生がたくさんいらっしゃるので、もし今後お仕事をご一緒させていただく事があれば、特に先輩の場合は早めに言って下さい。あとで言われるのが一番怖いやつなので。(笑)
INTERVIEW POSTSCRIPT
取材後記
今回の取材は、お台場にあるZeppTokyoの楽屋で行いました。当日は東放学園音響専門学校のコンサート制作セミナーが開催され、SelfishJeanはゲストアーティストとしてパフォーマンスを披露。乗りやすいメロディーと心に残る歌詞に、参加してくれた高校生も大盛り上がりで素晴らしいステージでした。今後も活躍の場を広げて素敵な楽曲を発表して欲しいです。