『空即是色』
宇宙の万物の真の姿は空(くう)であって、実体ではない。
しかし、空とは、一方的にすべてを否定する虚無ではなく、
知覚しているこの世の現象の姿こそが 空である、ということ。
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この作品をじっと見ていると、犬やクマの顔のようにも見えてきませんか?
「空」でも「犬」でも、「書」でも「絵」でもいいと、私は思っています。
“それが本当は何であるか”ということよりも、
“存在している” その事実が重要なのだと思うのです。
良い・悪い、好き・きらい、本当・ウソ、‥‥‥
そういった 誰かの都合によった認識をする前に、
まずはありのままを受け容れること。
他人にも、自分にも、事象にも、自然にも。すべてに対して。
ぜんぶをふわっと包み込める、そんな温もりが広がってほしい。
違いを攻撃するのではなく、認め合ってゆける、優しくて強い温もり。