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松本響音 連載 『きらきらきら』

女流書道家 松本響音 連載 
『きらきらきら』
人が、すべての命が、世界が、
美しく光り輝くように―――


松本響音 連載 『きらきらきら』
在

『在』

バスの停留所に屋根がついて、月が見えなくなった。
畑にマンションが建って、広かった星空が見えなくなった。
そのことをしばらく嘆いていたけれど、
自分がちょっとだけ移動したら、そこに全てはあった。

私たちが失ったと思っているものはすべて、ただ、
そのときの自分から 見えなくなっただけなのかもしれない。