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お笑い芸人 ペッパーボーイズ 
前田 かずのしん 石本 しょーき 
(専門学校東京アナウンス学院 2013年芸能バラエティ科卒 )
Web版 元気です!TOHO会
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現場で東放学園出身の方々と
お会いする機会も増えてきました
お笑い芸人 ペッパーボーイズ
前田 かずのしん(左)
石本 しょーき(右)

専門学校東京アナウンス学院
2013年 芸能バラエティ科 卒

TOHO会
まず自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか?
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浅井企画のペッパーボーイズと申します!
僕、前田かずのしんは、生まれたときは女の子、いまは男として生きている、オネェの逆のオニィの芸人として活動しています。アナ学に入る前からごりごりの男になりたかったので、アナ学に入った年(2011年)の冬からホルモン注射を打っていますね。
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石本しょーきです。ウサギを3羽飼っています。
あと、最近よくなぞなぞを作っています。前田がネタを作っているあいだ僕はヒマなので、なにか作りたいなー……と思って、ふと降ってきたのがなぞなぞでした。もともとクイズが好きなんですけど、答えるのが得意ではないから、出す側ならいいんじゃないかと!
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彼は僕がネタを書いている横でスイーツを食いながら、答えを聞いてもやっとする、一切すっきりしないなぞなぞを毎日作っています(笑)。
TOHO会
おふたりはアナ学に入学する前からお知り合いなんですよね?
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高校時代にSNSで知り合いました(笑)。僕は当時からオニィだったんですけど、世間体的に女子で登録をしていたので、石本が下心丸出しでコンタクトを取ってきて。
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お笑いが好きという共通点があったので、お付き合いできるかな~と思ってたんですけど、送られてきたプリクラの前田はセーラー服のスポーツ刈りで(笑)。そのあと九州のお笑いの大会で会って、そのときに「一緒にお笑いやりたいね」と話して。
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そのときに石本から東京アナウンス学院さんを紹介してもらったんです。
TOHO会
なぜ東京アナウンス学院だったのでしょう?
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最初は事務所の養成所を考えていたんですけど、母親に相談したら「お笑いの才能がないのに養成所に入って芸人への道がダメだったらどうするの?」と言われて(笑)。そのときに父親がアナ学を薦めてくれたんです。「お笑いを実践で学びながらいろんな事務所を選べるし、芸人としての道を歩めなかったときに別の就職先が見つけられるだろうから、アナ学なら許す」と。うちは父親がバンドをやっていたのもあって、1回くらいは夢を追いかけてもいいよと言ってくれたんですよね。
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僕もお笑いがやりたくて、そのときちょうど書店で見つけた『漫才入門』(※芸能バラエティ科で実際に行われた特別授業を元に構成された本)を読んでいたんですよ。僕の父親も東放学園のことは知っていて、一緒に説明会に行ったときに父親が東放の先生と意気投合しちゃって(笑)。そういうものが重なっているときに、石本からアナ学を薦められたので、じゃあここにしよう、と。
TOHO会
そこでペッパーボーイズが誕生するんですか?
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そう思うじゃないですか?
石本は入学式の日に別の男を連れてきて「俺、こいつとコンビ組むから」って言ってきて……。東京まで連れてこられて初日に捨てられたんですよ!
TOHO会
えっ! 石本さん薄情すぎませんか?(笑)
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いやいや、これには理由があるんですよ!
僕は高校時代に男女コンビを組んでいたから、そのノウハウで前田とコンビを組めるかなと思っていたんですけど、前田は身体は女でも心は男だから、前田と組むとなると事前説明が必要だなと思って。 僕はセンターマイクについた瞬間からイケイケなスピード感溢れる漫才がしたいけどどうしよう――そんなことを考えていたら、入学式で応援団長みたいな、動きのキレもあって、声もでかくて、器用だしなんでもできる人を見つけて、即声をかけて(笑)。
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その相方ってやつが、以前僕と石本も在籍していた3LDKというトリオのもうひとりのメンバーなんですよね(笑)。
TOHO会
アナ学1年生のときの10月に3LDKを結成していますよね。
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石本にフラれた僕はほかの相方を見つけてコンビで活動を始めて、原則として2年生しか出られない「星誕オーディション」にも1年生で出場させてもらって、いろんな事務所さんから声をかけられていたんです。そんなときに相方が「お笑いを辞める」と言い出して解散することになって……。
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僕の組んでいたコンビもその頃うまく回らなくなっていて。僕にはやっぱりお笑いの才能がないのかな……と思っていたときに、前田から泣きながら電話がかかってきたんです。それで「僕とふたりでコンビを組まない?」と提案して。
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ほんと都合のいい男ですよ(笑)。
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それでアトリエクマノの前に相方を呼び出して解散を申し込んだんです。そしたら相方が号泣してしまって……3時間話し合った結果、僕も相方に対して情が湧き始めて、前田と相方と僕の3人でお笑いをやろうと思い立ちまして(笑)。
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トリオを提案されたときは「ええっ!?」と思ったけど(笑)、一度トリオとして活動してみるのも悪くないかなということで3LDKの活動が始まりました。そこで調子を取り戻して、在学中に浅井企画と一緒にやっていくことが決まりました。でも結果トリオは解散して、元サヤでペッパーボーイズやってます(笑)。
TOHO会
おふたりが実感するアナ学の良さとは?
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講師の先生も事務所の方が多いのでネタを見ていただける機会が多いんですけど、毎月いろんな事務所さんのライブに出させていただいたのはすごく大きな経験になりましたね。それぞれの事務所さんの雰囲気を知ることができるし、在学中なのにプロの芸人さんと知り合えたし、アドバイスももらえて。人との関わりが増えたことがめちゃくちゃありがたかったです。
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間違いないね。外に出てライブをすることで自分たちの力のなさも痛感できて、それも良かったなと思います。1回ダメージを食らったことでネタの作り方を真剣に練り直すようになりました。
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2年生の時には12~3の事務所さんから声をかけてもらえるようになって、熱心に「一緒にやろう」と言ってくださった浅井企画と一緒にやっていくことを決めました。浅井企画は事務所ライブの雰囲気もあったかいんですよ。
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スベっても怒られないよね、浅井企画は。
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いやいやいや! 怒られる時もあるよ!(笑)
でも浅井企画のネタ終わりの総評はちょっと変わってるよね。先輩芸人がチーフマネージャーをいじり倒してなかなか本編に入らないことも多くて(笑)。それがすごく楽しくて居心地が良くて、契約する大きな決め手になりました。いまもほかの事務所さんのライブに出させてもらうことが多いんですけど、学生時代に知り合った方々が必ずいらっしゃるのもうれしいんです。
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そうだね。お笑い界にはアナ学卒業生の方々がいっぱいいるんで、東京アナウンス学院出身だというと「俺の後輩じゃん!」や「僕は杉並(東放学園専門学校)だったんだよ」と言われることも多くて。
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現場で東放学園出身の方々とお会いする機会も増えてきましたね。僕らの同期はけっこうみんなTVに出てるし、昔のご縁がいま生きてくるというのはとてもありがたいです。
TOHO会
3LDK解散後、おふたりは
2016年1月にペッパーボーイズを結成します。
トリオのときと心情などに変化はありましたか?
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このふたりになった途端、石本の周りにあった取り繕うという壁がものすごい勢いで崩れ落ちていって、いまこうしてる間にも崩れ続けているんです(笑)。 トリオのときは石本がネタを書いていたんですけど、ふたりになった途端に責任感やプレッシャーから解き放たれて「書けない、わからない」と言い出して……。あんなに毎日ネタ書いてたのに!
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昔は自分の書くネタが面白いと思っていたんですけど、どんどん思考が追いついてきたのか、僕の書くネタはほんっと面白くないということに気付いて!過去の台本を全部読み返したら何ひとつ全部面白くないんです!字はめっちゃ綺麗なんですけど。
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丁寧に書くな(笑)。
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ペッパーボーイズ初期では前田のオニィのキャラを生かすために僕がツッコんでたんですけど、僕はツッコめない、間が悪い、飛ぶ、の3拍子が揃ってしまっていて。
ゲスト様写真
それでボケとツッコミを入れ替えました。
男にオニィがツッコミを入れるというのも新ジャンルになっていいかなと(笑)。
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前田は中学生のときに生徒会長をやっていたくらいなので、しっかり者なんですよ。いろんな紆余曲折を経ながら、「しっかりしたオニィとポンコツの男のコンビ」という位置に着地しているところですね。漫才でもほぼほぼ、僕がアドリブで思ったことを喋るようになっているので、だいぶ気がラクになりましたね。前田が全部後処理をしてくれるので。
ゲスト様写真
そう、ひどいんですよ!このハードルの高さ!(笑)
石本が台詞覚えられなくて噛むこともわかっているので、僕は出来る限り言いやすくて覚えやすい台詞を考えて渡すんですよ。練習ではいい感じにやるくせに、舞台に立った途端にこいつは全部それ飛ばしますからね!
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それはあがり症だから。ギアが入っちゃうんですよね。
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僕はそれをどうにかして回すという……。石本は勉強ができるタイプだからオバカちゃんタイプでもないし、真面目な人間でもあるんですけど、どこかねじれていて……変なやつなんですよね(笑)。理解不能な感じの、バグってるタイプの天然です。
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常識にとらわれないタイプというかね。
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いいように言い過ぎだろ!(笑)
最近はTVの収録でも「石本さんは台本読まないでください。自由に楽しくやってもらえればそれでいいんで」って言われるくらいです(笑)。僕は「前田さんはしっかり台本読んでおいてください。石本さんの処理はしっかりお願いします」と言われて……僕だけ終始緊張とプレッシャーに追われてるし、石本のお母さんみたいなんですよ! せめてお父さんにしてほしい!
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やっぱり前田はなんだかんだ僕に手を差し伸べちゃうんですよ。自分の子だから。
ゲスト様写真
お前は僕の子どもじゃねえよ!
こんな子を育てたつもりはない!(笑)
TOHO会
はははは。前田さんも石本さんも、もともとお持ちのキャラクターを生かせる環境で、等身大の活動ができているということで(笑)。
ゲスト様写真
毎日なぞなぞを作って、ぴょんスタグラムを上げて……毎日楽しいです!(笑)
東京デビューして尖ってみて「それはただのチンピラだよ」と諭されて、芸人は笑わせるのが仕事だとあらためて気付いて。昔の芸人像もあってワルぶってみようとしたけど、僕はお酒も1滴も飲めないし、ぜんそくだから煙草も吸えないし、22時には眠くなるし。いまは自由に無理せずやっています(笑)。
ゲスト様写真
等身大というのはそうかもしれないですね。
石本は大人にもなったけど、無理をしなくなったぶんクレイジーにもなりました(笑)。
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前田も昔は男らしさを出したくてモヒカンにしたり、バイクに乗ったり、酒もガンガン飲んだりしてたんです(笑)。でもそんなヤンキー期を通って、自分がしっかりしないといけないという自覚が芽生えてから、もともと持っていた生徒会長の気質を発揮していて。
TOHO会
性別などを飛び越えて、自分らしい状態で活動ができているということですね。
ゲスト様写真
よく先輩からも「あ、前田ってそういえばオニィだったわ!」と言われたりしてますね(笑)。
アナ学に入学してからいろんな変遷を経て、お互いの素に帰ってきている感覚があります。
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そうなってきてからTVの仕事が増えてきたんです。
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そうだね。自分らしさを生かしていくのがいちばんいいのかもね。
TOHO会
最後に今後の目標などを教えていただけますか。
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今年に入ってからTVの現場に行く機会が増えて、ライブとは違う視点から自分たちが今後どういうふうにやっていくべきかが見えてきたんです。石本のキャラを生かしつつ、オニィも生かしていけたらと思いますね。オネェの市民権はあるけれどオニィはまだまだなので、いつかは僕からオニィという存在を全世界に発信して浸透させたい。コンビとしてもお互いの個性を生かしていきたいですね。
ゲスト様写真
実家が福岡なので、家族にとって僕が芸人の仕事をしているのを見られる場所はTVだけなんです。だからTVに出るとすごく喜んでくれるんです。母がこの前TVに映る僕を見て喜んでいる祖母の写真を送ってきてくれて、それを見てさらに強くTVやラジオといったメディアに出て行きたいと思いましたね。ひな壇にも座りたいし、ロケにも行きたいし、ホエールウォッチングもしてみたいです。
ゲスト様写真
……ホエールウォッチングは勝手にひとりで行ってくれよ!(笑)
ゲスト様写真
もちろんホエールウォッチングも仕事だよ!
ナイアガラの滝も見たいし、オーロラも見たいし……。
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旅行じゃねえか!
でも海外ロケはやれるようになりたいね。
ゲスト様写真
いままでずっと憧れていた人と、TVなどで隣で喋れるようになったり、名前を呼んでもらえるようになったのは本当に幸せで。これからもこの幸せが続けばうれしいし、もっとがんばりたいですね。東京に出てくるときに親と「売れたらハワイに連れて行く」という約束もしたので、TVに出ているのが当たり前の存在になりたいです!
取材後記

今回のインタビューはいかがでしたでしょうか?
出会いから東京アナウンス学院への進学、そして現在のコンビ結成に至るまでの紆余曲折を、終始笑いを交えながらお話しされるおふたりに芸人魂を感じる取材でした。取材を忘れて笑ってしまうくらい面白い時間を過ごさせていただきました。おふたりの持つ独特の雰囲気は一度感じるとクセになりますよ。ペッパーボーイズ要チェックです!皆さん応援よろしくお願いします。